生成AIは士業の敵ではない!生成AIを味方につけた士業は無敵だ(第1回)
更新日:2024年5月18日(土)
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筆者:(株)ROBON 代表取締役 荻原 紀男
株式会社豆蔵K2TOPホールディングス創立者であり、税理士法人プログレスの創業者。DX革新期の中心的牽引者として、税務、人材育成、IoT分野で活躍。2019年に株式会社ROBONを設立。一般社団法人ソフトウェア協会(SAJ)の会長を長年務め、2022年に名誉会長に就任。情報サービスと産業機械事業を含む連結子会社9社で構成される企業グループを率いる。ROBONは全業務にロボットを実装し、「IT技術で全てのお客様の生産性を飛躍的に向上させる」ことを推進する。
人工知能(AI)が税理士の仕事をどのように変えるのか、その未来について考えてみましょう。AIの進化により、税理士の業務も変わるかもしれませんが、それによって税理士が不要になるわけではありません。むしろ、税理士の役割は進化し、より戦略的で効率的なものになると考えられます。
税理士業務の現状とAIの役割
税理士の主な業務には、帳簿の整理や税務申告などがあります。これらは繰り返し行われる作業で、データ入力や計算が主です。AIや機械学習は、こうした大量のデータを迅速かつ正確に処理する能力を持っています。これにより、AIは税理士の作業を自動化し、時間の節約や精度の向上が期待できます。AIがもたらす変化
自動化の拡大: AIは特に繰り返し作業を自動化することで、効率を大幅に改善します。例えば、AIは税務申告のプロセスを自動化し、人間の税理士がより複雑な業務に集中できるように支援します。 コスト削減と効率性の向上: 企業や個人はAIを利用することで税務処理の時間とコストを削減できます。AIは大規模なデータを素早く処理できるため、効率が向上します。 エラーの削減: 人間の入力ミスや計算ミスをAIが補助または置き換えることで、エラー率を低下させ、税務申告の正確性が向上します。 新たな洞察の提供: AIは大量のデータからパターンを見つけ出し、税務の計画や戦略に役立つ新たな洞察を提供します。これにより、税理士はクライアントに対してより戦略的なアドバイスを行うことができます。人間の税理士が不可欠な理由
AIはもちろん全ての業務を代替できるわけではありません。税理士の業務には、単なるデータ処理や計算以上のものが含まれます。クライアントのビジネスや財務状況を理解し、戦略的な税務計画を提案する場面では、人間特有の洞察力や経験が重要です。これはAIが容易に代替できるものではありません。また、税法は頻繁に変更されるため、その解釈や適用には人間の専門家が不可欠です。税法は頻繁に変更され、それに伴い解釈も変わることがあります。これらの法律や規制を適切に解釈し、倫理的な枠組みの中で業務を進めるには、人間の専門家が必要です。また、クライアントとの信頼関係や機密保持といった面も、人間の税理士の役割を非常に重要なものとしています。まとめ
AIの進歩は税理士にとって脅威ではなく、むしろチャンスです。AIと協働することで、税理士はより高度なアドバイザリー業務に専念でき、クライアントに対してより価値あるサービスを提供できるようになります。そのため、AIとの共存を考え、互いに補完しあう形で業務を進めていくことが、税理士にとってもクライアントにとってもメリットが大きいと言えるでしょう。税務相談ロボットについて
サービス名 | 税務相談ロボット |
提供開始日 | 2024年1月9日 |
価格 | 月額 1 万円(税抜)で50 回まで質問が可能。 ※追加で質問したい場合は50 回分を追加チケットとしてご購入いただけます。 初月はトライアル期間として無料で利用可能です! |
対応税目 | 法人税、所得税、消費税、相続税、地方税など |
ご利用の流れ | サービスサイトにてアカウント作成をすることで、ご利用いただけます。 |
サービスサイト | https://zeimu.sodan.ai |
製品サイト | https://cms1.robon.co.jp/sodan/zeimu/ |
ROBONについて
近い将来、「ビジネスのデジタル化」がホワイトカラーの主たる職務となります。これまで、「ビジネスのデジタル化」を担ってきたのは、我々IT産業でした。そしてIT産業は、労働集約的でヒトに依存したビジネスモデルによって、これに対応してきました。 経済産業省の調査によると、2019年をピークにIT産業への⼊職者が退職者を下回ると予測されています。このため産業⼈⼝が減少し、従事者の平均年齢は2030年まで上昇の⼀途を辿ります。この少ないエンジニアをIT産業だけでなく、デジタル・トランスフォーメーションを⽬指す全ての企業が奪い合うことになると考えられます。 ROBON(ロボン)は、このような時代に対応した新しいビジネスモデルを実現する為に設⽴しました。 社名は「全ての業務にロボットをオン(実装)する」ことに由来します。また、「IT技術で全てのお客様の⽣産性を⾶躍的に向上させる」ことを経営理念としています。 お客様の⽣産性を⾶躍的に向上させる為のロボットを実装するターゲットは「専⾨家に依存した業務」です。「専⾨家に依存した業務」は、ビジネスのスピード、コストのボトルネックになりやすいと⾔えます。これをソフトウェアによって⾃動化し、フル・マネージドのサービスとして提供することでボトルネックを解消していきます。 ROBONのコーポレート・メッセージである「未来をいち早く今に取り込む会社」として、お客様から⾃社の働き⽅まで改⾰を⽬指しています。会社概要
商号 : | 株式会社ROBON |
代表者 : | 代表取締役 荒木 岳夫・荻原 紀男 |
所在地 : | 〒163-0726 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング26 階 |
設立 : | 2019 年4 月 |
資本金 : | 8,000 万円 |
株主構成: | 株式会社豆蔵K2TOP ホールディングス 100% |
URL : | https://www.robon.co.jp/ |